2月の16-24ぐらいまでドイツにいた。首都ベルリンと、そこから電車で1時間半ぐらいのデッサウ。往路と2日目の午後だけ留学同期といて、ほかは一人。
長い記事なので適宜読み飛ばしてほしい。写真が多いのでそこまで時間はかからない。基本的に時系列順で書くが、適当にグルーピングもしてるのでいろいろ前後している。施設系とかは一箇所にまとめて、でも街を歩いているような気持ちで読めたらおもろいかなと思って、街並みとかは時系列ベースで適宜差しこんでる。
写真は左右にスワイプ/スクロールするといろいろ見れます(見れないやつもあります)。
旅行はいつもジュネーブの空港に行くところから始まる。電車がありえん遅れててだるかった。
easyJet(LCC)なのでつつがなく遅延して、つつがなく着陸。23時。 ホステルに行く途中にspäti(酒とつまみしかないコンビニ的なやつ)寄ったらxin chaoって挨拶される。旧東ドイツ圏の気さくな人種差別?と思ったが考えすぎかもしれない。ネオナチはいなくてよかった。AfDのロゴが入ったライターを道端で1個だけ見つけたが、Fuck AfDステッカーは100回ぐらい見かけた。

ホステル着いた。なんかseedyというか嫌な感じ。ここに7泊するのかうーん。
2時ぐらいまで話し声聞こえててクソ〜と思うが8時に目を覚ますとみんな寝ている。気にせずシャワーを浴びる。カールマルクス通りに泊まっている(すごい名前だ)。大きい通り。中心部にあるテレビ塔から半径方向に伸びる通り。今回の旅行は長めに滞在して、キッチン使って料理とかする前提でやってみたが、そもそもホステルが落ち着けなくて料理どころではなかった。
ぼーっとしてからカフェでオムレツ食べてコーヒー飲む。どこから行くか調べている間にもテーブルから眺めているとフードデリバリーとか会社行く感じの人がいろいろ買っていく。近場から観光を始めた。
ベルリンの壁にいろいろ描いてある。500mぐらいあってすごい。公式ページから全部の絵が閲覧できる。
シュタージってのは東ドイツの秘密警察。『善き人のためのソナタ』を観たばっかりだったので、おもしろかった。機械類がよかった。
Checkpoint charlie, ブランデンブルグ門, 博物館島あたり歩く。比較的小さい(2時間ぐらいで回る)博物館美術館がたくさんあって良い。さむい。あとanpelmannのお店でトートバッグとマグネットを買った。Topography of Terror行く。展示は文書主体で正直飽きる。
ブランデンブルグ門はやっぱり立派だ…というか周りの広い道路とか街並みがあるからこの門が引き立つんだなあというのを、現地にくると実感する。
移動はBVG(ベルリン交通局的なやつ)が管理してるトラム、バス、U-bahn(地下鉄), S-bahn(地域の鉄道)と、国鉄に相当するDB(JRに相当)などがある。U-bahnの黄色い車両がかわいい。加速減速するときになんか近未来的な音がして良い。日本の地下鉄と違って改札もホームドアもなくてシンプルだ。停車位置も適当なのでそれ関連の表示もない。
街も地下鉄も有名ブランドの広告なんかがかなり少なくて、基本的に貼ってあるのは風景写真だったり、近辺でやる公演や展覧会のポスターだったりして、それは好きだった。クリスマスのときも思ったけど、日本と比べて商業主義的なものが小さい。

Deutschland-Ticket(63EUR)を買った。国内の在来線に全部乗れるドイツ丸ごと定期券。デッサウ往復するので元が取れる。観光客用に美術館と交通機関がセットになった券もあるが、ベルリンは学割がちゃんとしている(おおむね半額になる)ので、学生で4日以上の滞在だとメリットが薄い。mo.plaは便利だった。でもスマホ前提のチケットだったおかげでバッテリーがずっと気がかりだった。結局一回も検札こなかったけど。
17時半、Berlin Hauptbahnhof(中央駅)でカリーヴルスト食べて、同期と解散する。一人になった。
Kreuzberg(南東部のエリア。以下でも何回も述べるけどここが一番歩いてて楽しかった)であれこれ迷ったあげくバーSchmetterlingに入る。中がよく見えるバーは入りやすくていいね。はじめ1時間ぐらいは誰とも話さず人々の話し声を聞くって感じだったのだが、カウンターでショットが渡ってきたから飲んだら辛くて咳したら場が和んで、ちょっとした会話があった。隣の人とも話した。ヨーロッパ人、「来年日本行こうと思ってるんだ」って言いがち。なんかまあ日本人はめずらしいので(アジア人すらいなさそう)、いろいろ話す。だいたい鉄道とか労働環境とか政治とかその辺。『PERFECT DAYS』観たらしくてその話で盛り上がる。たまたま金融とかやってて仏語も話せるらしいが普通のドイツ人は話せないらしい。同じ3ヶ国語話者でも、英仏独と、英日タイ語とかだと全然難易度違うんだろうなと思った。つまりタイ高専生はえらい。
最終的に30clのビールx3(pilsner, Eichhofenerだ。結構飲みやすくてすき)と、なんか渡されたMexicaner(?)のショットx2飲んだ。なんで渡ってくるのかわからんけどそれがおもろいよな!トマト味と、辛味もあるけどなんかうまい。周りの人らは結構Kölsch飲んでる。飲んでみたかったが結局飲まずに帰ってきてしまった。
0時半ホステル着。酔いすぎ。バス乗るつもりが全部歩いてしまった。全然この時間は人も車もない。結局ここで飲んだのが一番よかった。
6:30ぐらいから下のベッドのおじさんがなんかガチャガチャ着替えて出ていったので目が覚める。うるせー。結局それが4日ぐらい続いた。カフェでバゲット食べる。Kosanってところだったけど近いし安いしおじさん優しいし気取ってないしで結局3回ぐらい行った。

とりあえず中心部(Alexanderplatz)のショッピングモールに行って、パン屋(Kamps)で適当にpuddinglauerみたいなパン買う。メロンパンを薄くしたような甘い生地の中にプリン(とは書いてあるがカスタード?)が入っている。重い!俺もなんでこれを買ったのかわからない。
ショッピングモールはまあ普通に座る場所がたくさんあるので便利。地場の雑貨ブランドとかがたくさん入ってて見覚えのある感じがする。イオンモール。新興国の首都か空港近くにあるような、石(大理石のダミーみたうなやつ)のピカピカした床があって、天井には黒字に白でブランドロゴ(そのほとんどがどうせLVMHの子会社である)が刻まれていて、つまり白金黒が7:2:1ぐらいで配色されたランドスケープが吹き抜けをまたがって続いていて、エスカレーターを探すのにやたらと苦労する。…そういう感じの場所は疲れる。
地下にスーパーがある。環境への意識はスイスと比べても一段高い。社会の教科書で見たペットボトルのリサイクルみたいなマシンが本当に動いていて「おー」ってなる。0.9EURで買ったらサイダーのうち0.2EURぐらいがペットボトルのデポジットになっている。あといちいち値札に使い捨て・再利用可って書いてある。
なんかほんのりと(?)オモロイ。 途中で署名を求められて、名前だけならいいかと思って書いたら、募金もしつこく求められて現金ないわって言ったらカードでもええよって言われて怪しくなってきたので逃げてくる。俺はケチなので、道端で募金はしない。駅前で高校生が箱持って集めてるようなやつにも割とひややかで、良いことだとは思うけど、ちゃんと調べてきちんとした団体に入れたほうがいいと思う。
Carl Rottmann, The Battlefield at Marathon(写真が下手なのでない)みたいな、風景画の中に縦と横のライン入れてるやつよかったな。なんでそんなことするのかは全然わからなかったが。
金属の煌めきというか、不定形のハイライトを入れられるとカッコいいなと思う。1年前ぐらいに迎賓館を見学したときに、ドアの取っ手に動物(なんか鳥か龍かタツノオトシゴだったと思う)の形をした装飾がついていたんだけど、白い筆で粗く擦ったようなハイライトはこういう形に忠実なんだなあと思った。俺も油絵とかやってみるべき?
駅舎を改造した現代美術館。映像作品(Annika Kahrs – Le chant des maisons, 2022とか)がよかった。特別展だけかと思い適当な順番で見てたら、最後の最後に常設展を見つけてしまった。閉館までの10分で見た。広い美術館あるある。
有名なケバブ食べた。うまい!さつまいも?かかぼちゃまで入ってる。オレンジのやつ。ソースとオニオンの辛さとにんじんとかの甘さが刺激になって、肉も結構入ってるんだけどあんまり苦しくならない。見た目も鮮やかでいいなって思う。でもケバブ屋にしては清潔すぎてそれがなんか怖かった。

ベルリンの壁がそのまま残されている。付近の監視塔跡や、壁の拡張時に邪魔なので爆破された教会の跡地も残っている。イーストサイドギャラリーはアートで壁を作り替えているのに対して、こちらはよりそのまま負の遺産って感じである。ここにも資料館みたいなのがある。学生の集団が研修にきていた。東側から西側への地下トンネル跡の上にプレートが敷いてあって、そこを辿ったりしながら歩く。
Kreuzbergは落書きが多いのに治安が悪い感じがほとんどしない。道が広くて明るいから?夜になるとマリファナの甘い匂いがしたおじさんから声をかけられたのが1回だけだった。ローザンヌでもそんな感じだったので、その辺りがヨーロッパの治安の上限なんだろうか?物乞いやホームレスは多い。こんなクソ寒い街でホームレスやるってどういう感じなんだろう。テントは張ってるが。
中心部もAlexanderplatzとhasechsiler marktの間の高架下って、南側は有楽町ガード下みたいなちっちゃい店が入ってるんだけど、北側はふつうに汚えっていうかポスターとアートでがちゃがちゃしててた。
なんかたまたま無料公開日だったのだが、それによって人が多くて疲れてしまい、あんまり集中できず…。建物はよかった。たぶんギャラリーの歴史をいろいろ振り返るやつと、もう一個ゲルハルト・リヒターのもあったがさらっと流す。リヒターの作品は見方がわからなくて、あんまり楽しめないので誰か良さを教えてほしい。
出たらもう暗かった。しばらくKreuzberg散歩する。謎に小さい服がめっちゃ捨ててある場所あっておもろい。道端にダンボールがあって、そこに服とかを入れて置いてある。ご自由にお取りください、ってことなのか。結構食べ物屋さんもありそうで、昼来てもおもろいかも。
途中安めのスーパーPenny(スイスDennerの兄弟?)寄ってハリボーと飲み物とガム買う。アップルサイダーうまいな。サイダーとビールぐらいしか飲んでないかも。
また別のバー(Silverfuture)来てカウンター座ってたら邪魔だからどけみたいなことやさしく言われて(誤解の可能性めっちゃある)部屋の奥行ってパイント空けてしばらく絵描いて戻ってきた。内装がガチャっとしてていい感じ。寂しい!でも描くのは楽しい。みたいな感じで23時まで全然誰とも話さなかった。つらい!23時ぐらいに出て駅まで歩く。ハリボー食いながら帰る。電車でスピーチ打ってるお兄さん?いた。電車の中でいきなり演奏始めるとかあるよな。ジュネーブのトラムでもいたなあ。まあまあな割合の人がお金あげてるのがおもろいと思う。トラムの雰囲気は黒と黄色の色味が宇都宮LRTを思い出させる。餃子また食いて〜。
この日なんもしてないな…。川のほとり散歩して帰る。
10時ぐらいに起きてカフェでコーヒーとチーズケーキ食べつつ何するか考えたらもう昼。pretty caféとかいう名前だがおっさんしかおらん。
お腹すいた。フォーたべた。パクチーで安心する。やっぱりアジアの麺ってうまい…。現地のもの食べたほうがよいやろうか?と思いつつまあ有名なストリートフードとしてケバブが上がってるわけですし…。あんまり寒いので古着屋うろちょろして7EURでトレーナー買った。全部半額だった。貨物鉄道のオレンジの作業着とかもおもろいけどさすがに使い出なさすぎる。
ユダヤ人なんとか記念碑見た。疲れてるのか想像力が働かなくて、正直あんまり何も思わなかった。が、天気がマシになってきて、服を増やして暖かくなって気分はよい。ベルリン大聖堂まで歩く。しばらく散歩する。

ベルリンギャラリー行った。立体造形がよかった。

夕食に、max & moritzっていうレストランでrheuninuchser sauberbraten食べた(意味はわからないので写真見てね)。やわらかい肉にベリーソース+デミグラスソースみたいなやつがかかっている。おいしい!金のかかる食事をしてなかったのでちょっと泣きそうになる。pilsnerくれっていったら、ハウスビールおすすめされたのでそれにしたら、思ったより強かった…。付け合わせの、パンとバターと芋?でできたKnödelもよかった。dumplingみたいな物って説明されたけど全然餃子ではない。なんか、もそもそっとしてる。ベビーカステラが30歳ぐらいになったらこんな感じなのかな?良い喩えがわからない。チップ入れて33EUR. 高いけどしゃーない。

グループお断りって書いてるバー入ってみたらなんかそういう意味ではなかったらしく、友達グループばっかりじゃねえか!騙された!孤独だ!…一杯だけ飲んで出て、結局川の横だらだら歩いてベンチでぼーっとしてた。ベンチとゴミ箱がたくさんあるいい街だ。地面がまっしろに踏み固められていて、ちょっとしたスケートができそうだ。しばらくしてから電車で北上してホステルに着いたのが0:20ぐらい。駅はまだ人が多かった。みんなファッションが黒い(グレーとかでもなく、真っ黒な人が多い)。東京とは違ったかっこよさがある。じろじろみててすいません。俺が着てたトレーナーはグレーでWackler service groupって書いてあって、よくアスファルトと同化する。

9時ぐらいに布団這い出てシャワー入る。いまさらキッチン発見する。あー洗濯もきょうしないとヤバい。
一駅隣のFrankfurtur Torは結構栄えてて、カフェも調べてみたけど谷根千にありそうなおしゃれカフェばかりでめんどくさくなってしまった。というわけでまたKosanくる。バゲットとコーヒー。パンがカリッとしててうまい。ケーキもうまそう、う、う、う…。ベーカリーぐらいで探したほうが、俺の求めてる安心感に近いかもしれない。
市の西側へ足を伸ばす。カイザーヴィルヘルム教会。空爆で一部損壊した建物がそのままになっている。日本でいう原爆ドームっぽい。中は普通だが、損壊前の写真を見るとあわわわわ…となる。隣接されてた新教会は内部がかっこよかった。
あとAlexanderplatzの前でうろちょろしてたら、公園的なところで赤いハートを持った(?)集団がいた。一人だけ「愛」って漢字を書いたダンボールを持ったおじさんがいたので話しかけてみた。「自分を愛そう、大事にしようって意識を持ってもらいたくてやってるんだ」みたいなこと言われた気がする。公衆衛生とかを仕事でやってたらしい。なんかおもろいデモ(?)だなあと思った。いいね。
少し歩くと、名前だけ知ってるブランドが並ぶ銀座のコピーみたいな通りに出る。用がなさそうなのですぐに帰る。やっぱり東ベルリンの方が好きだなと思って戻ると、Haus Schwarzenbergっていうステッカーとか絵でガチャガチャした区画に迷い込んだ。そこにあったギャラリーneurotitanでポストカードとか買った。ゆるい感じのやつ。

10:00ぐらいにシャワー浴びる。ぼーっとした後、またフォー食べる。やることなくなってきたな。
Mauerparcの蚤の市で細々したもん買う。DDRのピンと、U-bahn(地下鉄)の駅名標のマグネットを買う。蚤の市とかあんまり来たことなかったけどたのしいな。でも観光地っぽさも強い。
まあ急いでもしょうがないかと思って、カフェでインドア的にだらだらしてた。落書きしたりブログ草稿書いたりする。論文読もうとしたが3秒で飽きた。ホームレスが座ってる隣に真っ白なマットレスがあって、赤いスプレーでKeine Zeir für Kunst (no time for art?)って書いてあったのを覚えている。写真撮ったりはしてないが。
ベルリン国際映画祭 (Berlinale) の最終日だったので、夜は映画見に行った。いろいろ授賞式とか終わった後の後夜祭状態で、チケットが残っていたのは深夜のホラー枠だけであった。Saccharineを観た。痩せたい大学生がヤバい薬でダイエットする話。大枠は楽しめたが、英語だけで観るとやっぱ込み入った部分があんまわからない。
チケットのQRコードを出したかったんだけど、スマホの電池が切れてしまっていてカウンターみたいなところで大学生のバイトらしき人々に充電させてもらった。もう最後の上映だったので半分仕事が終わっていて、紙でクロスワードを3人で解いていた。電車で隣り合ったおじさんも紙のナンプレ解いてたな。デジタルデトックスみたいなことなんかね?
電池がなくなってしまったので歩いて帰る(別にキセルしたところでわからんけど…)。ホステルに近い会場でよかった。
疲れた。美術館もいまいち食指が伸びない。技術博物館もいいのだろうがスイスの交通博物館行ったばっかりだしなあ。なんていうか歴史的な、スケールのでかい建物見て、へーってなるだけの建築物・遺跡みたいなのが少ない気がする。戦火に焼かれたからかもしれない。たいてい博物館や美術館として改造されている。もっと別の地方にあるのかしら?カフェとか探すのも選択肢がありすぎてしんどくなってきた。むしろKarl-Marx通りみたいなぽちぽちさみしい感じのが4, 5分圏に2,3 店舗あるぐらいがちょうどいい。はーもうはやくバウハウス行きたい〜!ってなる。
7時ぐらい起床。そそくさとチェックアウトする。疲れるホステル滞在だったな…。俺が人を警戒しすぎてたのか。
9時半までAlexanderplatzのカフェでどうするか調べる。ブラックコーヒー置いてないカフェってどういうことなんだい。毎日調べる作業に1.5hぐらい使っててなんだかなあと思いつつ、まあしゃあない。
自分で考えて動くのが無理になってきたので、適当に見つけたBerliner Unterweltenのツアーに行った。普通の地下鉄の駅から始まる。あるドアを開くと市民用の地下壕につながっている。地下壕にはバンカー(耐爆性能や換気設備があって長期滞在できる)とシェルター(簡易的なコンクリートの穴ぐら)の二種類がある。戦争準備のため政府の命令で1000個ぐらいブンカーを作ろうとしたが、実際には4個(!)しか作れず、他は100個ぐらいシェルターを作って開戦。数は間違ってるかも。とにかくベルリン市民を到底収容できるような数はなかった。それで市民の家の地下室をシェルターにさせた(日本とは違って石造りなのでそこまで非合理的な選択ではなかったのかもしれない)が、戦争末期はみんな家がなくなるのでこの地下壕に人が殺到する。あくまでシェルターなので空襲がなくなれば出る前提だが、波状攻撃となるといつまで続くかわからず2,3時間は様子を見なくてはいけない。身動きが取れなくなり、やがて酸素が少なくなり、パニックが生じる。急ピッチなので換気設備なんかない。自分の寮の個室が6畳ぐらいだけど、それぐらいの部屋に「24人用」って書いてあった。
使わなくなった空港を市民運動的なやつでそのまま残してでっかい公園にしたらしい。中心部にもまあまあ大きい公園(Tierpark)があるのに、もう一個残すってのがデカい。滑走路歩いてすげ〜と思った矢先、雨がめちゃくちゃ降ってきたので退却する。ドイツでアイナナが流行ってたらここでWiSH VOYAGEのコスプレ撮影がめっちゃされるんだろうな。ノースメイアというかデンマークも行きたかったな…。

14時半にSüdkreuz駅から電車に乗ってデッサウへ。2時間ぐらい。眠い。ドイツのウインドファームはでかい。結局17時ぐらにバウハウス着く。ここにいる人みんなわざわざ100年前の建物(とてもそうは見えないのだが)に泊まるために地味な街に来ていると思うとなんかおもろい…。

赤!って感じの部屋。静か。ミニマル。なんもない。時計もWi-Fiもない。机のうえにはランプだけ。アメニティもない。 ホテルとして思うとアレだが、ベルリンのカスみたいなホステルのあとだと一人で清潔なベッドで眠れてかわいい赤色の机があるだけで天国である。 トイレとシャワーは共用だが清潔。白と銀色しかないしミニマルデザインなので、汚れが目立って掃除が大変そう。別にホステルもヘドロがべちょべちょで「うわ!」みたいなのはないんだけど、微妙な匂いとか、便器が濡れてる(イタリア人!)とかそういうのが続くと地味にストレスになるんだなあ。
食べものがないのでPennyで調達する。ビール買えばよかった…忘れてた。

なんか疲れてシャワー浴びてごろごろしてたら23時になってしまった。
なんか楽しい夢をみたけど忘れてしまった。複雑な夢を見ると、日中のインプットが記憶されていっている気がして嬉しい。移動で疲れてたのか、シャワー浴びたらすぐ寝てた。9時。もう1時間半後にはチェックアウトである。
余った袋麺をキッチン(もちろん共用)で茹でてたら夫婦らしき二人に話しかけられた。ねぼけてて適当に返してたのだが、日本人だった。建築事務所やってるんだって。専門の人が見たら建物見るだけでもっといろいろなことがわかったりするんだろうな。他の部屋も見てみたかったな。ところでアジア人しか泊まってない。ベルンのパウルクレーセンターも日本人多かったし、なんか惹きつけるものがあるんだろうな…。
少しでも残り時間を楽しもうとちっさいベランダで麺を食べる。椅子ぐらいの高さの柵に腰掛けて食べる。こんなに低い柵はもちろん現代の建築基準には反しており普通に危険すぎる。世界遺産だから許されている。たのしい。いい眺め。扉を初めから開かないようにロックするとか、そんなつまらないことをしないでいてくれるのがありがたい。でも俺以外にベランダに出てる人いなかった。まあベランダなんて珍しいものでもないけど、何もないっていうか、あぐらをかいたら埋まるぐらい小さいベランダも珍しい。俺にとっては珍しい。それが大事だ。チェックアウトして、周辺をちまちま見学する。
建物がかっこいい。展示はそこまでない。1時間弱ぐらいで観終わる。たまたま電気照明(ME 94)の普及みたいな展示やってて、それはまあまあ興味深かった。デザイナー(Marianne Brandt)の自撮りがかっこよかった。
Meisterhausってただの家なので、Bauhaus本館とMuseumの展示についてくる漬物みたいなもんだと思っていたが一番よかったかも。
やっばりKandinskyとKleeの家がよかった。部屋をどう見てもクレーの絵になる。 階段近くの廊下がすごい。ドア開けたり閉めたり寝っ転がったりしたら全部違う絵になる。 鑑賞中に試すような気持ちが俺から自然に出てくるのがクレーの絵だと思っているんだけど、それが建物でも生じた。建築の中にいてそんな気持ちになるのは初めてだった。 天井に深い赤を塗るのがすごいぜ。灰色みたいな部屋でもよく見ると壁の色は微妙に違う。
グロピウスの家はなんか白黒すぎてうーんむて感じ。かっこいいけど、これ、住みたいか?窓の形がへんてこでおもろい。昔マイクラで作ったような気がする(?)。
デザイン学校としての説明が多かった。教材とか、当時の学生が作った習作とかが並べてある。クレーの書いた教科書邦訳あったと思うので帰ったら買おう。もっと作品作品したのだと絵画・建築よりも家具(椅子やら棚やら)と編み物が多かった記憶。パウルクレーセンターでも編み物の展示見たな。パターンを作りやすいってことなんだろうか。
教材とかはあんまり記憶に残ってないかも。むしろちいさい特別展で、工場とか重機の絵を描いてるのがかっこよかったな。おれもそういうの写真撮りがち、そういうの描いてる人がいてうれしかった。
デッサウの街自体にもぽつぽつバウハウスがデザインした建築がある。もう一泊してもまあまあ楽しかっただろうな。ま、小さいとはいってもローザンヌよりは人が住んでいる。
ベルリンに戻る。ちょっと時間があるので、市内にあるグロピウスが設計したアパートに寄り道する。
その後空港まで行く。こういうときって2時間とか待ち時間あるんだからブログとか書けばいいけど、結局ぼんやり散歩したりスマホ見たりして終わってしまう。
20時半搭乗。やっぱり遅れている。バウハウスでA1ポスターを買っていた。手荷物サイズには収まらないが10ユーロ(安い!)の紙に40ユーロ払うのも癪なのでポスターを上着で隠して乗り込む。隣の席が空いていてよかった。ロボット人間みたいな歩き方になる。あとは飛行機に乗って電車にゆられて帰宅。
翌日ドイツ出身のメンターとバウハウスの話をしたら盛り上がった。バウハウスの話で盛り上がるなんてことがあるんだね。たまたま彼が好きだっただけなのか、ドイツの教育の中で教養的に取り上げらたりするのか…。
ヨーロッパの大国の都市ってこんな感じなのねというのがよくわかった。東京は異常に大きいでかいし、ローザンヌはやっぱり田舎だし、チューリッヒもまだまだ小さいと思った。アート的な観点ではだいぶ満喫できたのでは。博物館の類は東ドイツ関連以外はほぼ行ってない。ギリシャのなんかとかあるらしいけど、なんかその辺知らなさすぎて「へー」で終わっちゃいそうで。
博物館島などがあるように、ハイアート(ファインアート)の美術館はたくさんある。その一方で、南側・東側は建物にいろいろ描いてあったり、あるいはEast Side Galleryのようにお金を払わない場所でもいろいろ絵とかポスターがある。ローザンヌ以上に変というか遊び心があるポスターも多い。
市内には第二次世界大戦と冷戦期(東西分裂)に関連する記録や施設がいたるところに点在していた。学生が見学で来ていることも多い。専門の施設だけではなくて、日常の場所にもSavignyplatzの駅の壁とか、つまずきの石(Stolperstein)などの形で歴史を思い起こさせるような仕掛けがたくさんあった。
ベルリンとデッサウという大都市と郊外を行ったのはよかった。途中からだいぶダレてたので、ベルリン:デッサウ=3:1ぐらいでもよかったかも。静かな街なのでベルリンの間に挟むのもよかったな。日を重ねると美術館でさえ行く気もなくなってくるが、そういうときはちゃんと展示を調べるとなんとかなる。俄然面白そうなのが見つかったりする。もちろん身一つで見たことないものを期待して、「来たからには観なくちゃな」のマインドで一定の時間作品を注視して、おもしろい見方が出てこないか待ちたい、という気持ちもある。
反省点はいろいろある。食と音楽をもう少し突っ込んで調べたかったな。もっかいぐらいレストラン行って贅沢してもよかった。適当なバー探しとかしてないで音楽シーンも探せばよかったなあ〜。クラブ文化あんまわからん。Berghainもなんかテクノ好き以外お断りみたいな前情報があったのでやめといたが、実際どうだったんだろう。 ヨーロッパのレストランは高めなので(それもまた生活への態度であり、文化である)結構躊躇してしまうんだけど、でもやっぱ、美味しいもの食べると嬉しい。
もっと独立系のシアターとか行ったほうが面白かったかもな。でも日本でもあんまミニシアターとか行ったことなくて勝手がわからない。美術館をしらみつぶしに行くだけでも面白くないしな。幅広い経験をするためにもそういう趣味の全体像を見る教養みたいなのがいる。知識がなければ感情的な好奇心で補うことになるわけだが、ちゃんと寝ていないと好奇心がうまく出てこない。
ホステルを若干ミスって、長居したくない場所にしてしまったので、日中は概ね外にいた結果、疲れた…。安いホステルでもカフェに逃げたら毎日+5EURぐらいにはなるので、どっちがいいか考えよう。別にホステルに置いとくとどうしても盗まれるんじゃねとか思ってしまって服以外は持ってきてしまう。荷物が重くて歩き回るのも、まあ大変ではある。距離はなんてことないしU-bahnは便利だが、とにかく寒い。
6日ぐらい一人で観光してると寂しくなってくるがこれはしょうがない。孤独に強いのか弱いのかわからん。あと度胸とかそのへもわからん。臆病な性格を好奇心で補っている感じはある。
研究室旅行(フランスの田舎に2泊3日), Japan Impact(スイスのコミケ), んでベルリンとぶっ続けなので振り返りの時間が全然取れてない。ベルリンから戻って2週間ぐらいかかってようやく書けた。ちなみに明日からロンドン行きます。